一日の半分を椅子に捧げているみなさん、こんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。
在宅時間が長いと、気づけば「椅子に座ってる時間=一日の大半」なんてことありませんか? 私は料理してるか洗濯物を畳んでるか、あとはずっと座って記事を書いてるかのどれかです(笑)。
アームレストは6D対応
どんな体にも柔軟に対応してくれる
フットレストがここまで上がってくれるので、倒れて寝ていても心地が良い
## オフィスチェア戦国時代にどう向き合うか
各社から発売されているオフィスチェア。時代はアーロンチェア一強ではなくなった
そうなると気になるのが椅子の存在。世の中はいまや**オフィスチェア戦国時代**で、アーロンチェアを筆頭に選択肢があふれています。でも20万円超えの高級チェアを買うとなると、腰より先に財布が悲鳴を上げそうです…。
そこで今回試したのがSHIHOO C300 Pro DORO C500 。体型の違う私と妻(そして子どもまで!)が同じ1脚を快適に使えて、しかも価格はアーロンの1/3以下。オフィスでもリビングでも活躍できる、“ちょうどいい”椅子を見つけました。
家族で共有できる柔軟性
体重の軽い妻でも快適に利用できる
67kgの私でも、43kgの妻でも、同じ椅子に座って快適に感じられる。これは普通のオフィスチェアではありえません。
一般的に高級チェアはサイズ選びが必須。たとえばアーロンチェアはA・B・Cの3サイズがあり、家族で共有するには不向きです。
通常だと体の小さい妻にはやや大きめ
アームレストなどを微調整すると座面などが大きくてもこんなにフィットする形に
その点、C300 Pro DORO C500は**ワンサイズで幅広い体格にフィット**。背もたれの追従性や座面奥行きの調整幅が広いため、小柄でも大柄でも自然な座り心地を実現します。
実際妻だけではなく、うちの娘2人も取り合うようにいつも座っていて、座りやすさの妙を感じます。子供が直感的に座りたくなる椅子、というだけでかなりの説得力があるのではないでしょうか。
** こうした体験からも、この椅子が家族でシェアしやすい数少ないモデル**だと実感しました。
メッシュの快適性とデザイン性
座面が布製になっているNewtralのオフィスチェア
他社製チェアに多い布張りは柔らかい反面、夏場は蒸れやすいのが弱点。汗が染み込みやすく、衛生面でも気になる部分があります。
一方SHIHOOは背もたれも座面も全面メッシュで、通気性と張り感を両立 。夏場に数時間座っていても蒸れにくく、エアコンが効いていれば汗をかかずに快適に過ごせました。逆に冬場も背中が冷たくなりすぎることはなく、厚手の衣類を着ていても沈み込みすぎない張り感がありました。
全面メッシュになっているのは、汚れなどメンテナンスの面でかなりの優位性を発揮
さらにデザイン性の高さも見逃せません。金属パーツの仕上げや全体のフォルムが美しく、**アーロンチェアのメタルバージョンと比べても遜色ない質感**です。オフィスに置けばプロフェッショナルな雰囲気を醸し出し、リビングに置いても違和感が少ないのは、家庭用チェアとして大きな価値だと感じます。
ヘッドレストの存在感と科学的意義
標準で備わるヘッドレストは、SHIHOO C300 Pro DORO C500の隠れた武器です。**アーロンチェアには純正ヘッドレストがなく、社外品を組み合わせてもデザイン的に違和感が残ることが少なくありません。
ヘッドレストはかなりフレキシブル
上下の位置も変えられるので、女性や背の低い人でも支えて欲しいところへ持っていける
このヘッドレストには人間工学的にも意味があります。
- 首の負担軽減**:前傾姿勢では首に通常の3倍の負荷がかかりますが、頭部を支えることで頭の重さ(体重の7〜8%)を分散できます。
- **自然な姿勢保持**:研究では、ヘッドレスト使用時に頸椎の前傾角度が減少し、自然なS字カーブが保たれやすいと報告。
- **集中力の維持**:首や肩の緊張が和らぐことで血流が改善し、作業持続時間の延長につながるとされています。
私自身も、ヘッドレストに頭を預けて数分休むだけで首肩の張りが和らぐのを実感しました。単なる“快適装備”ではなく、長時間作業の効率低下を防ぐ科学的に有効なパーツ なのです。
他チェアとの比較:効率アップの方向性
往年の憧れ、アーロンチェアも今はどの程度コスパがいいのだろうか...
オフィスチェアは「どう効率を支えるか」という方向性がそれぞれ異なります。
- **Herman Miller Aeron 効率を「落とさない椅子」。医学的裏付けのあるPostureFit SLで腰を支える。腰痛に悩む人には最適だが、自由度が低く20万円超という価格に見合う実感を得にくいケースも。
- SIHOO C300 Pro / S300 DORO C500 効率を「上げやすい椅子」。可動域の広いアームや座面調整で自然体を支え、快適性で集中を持続。価格はアーロンの1/3以下。
- Cofo Chair 剛性重視のハードワーク椅子。大柄男性には安心感があるが、リクライニングの反発が強すぎて小柄な人には負担になる。
- Newtral 遊び要素の強い椅子。動的ランバーやヘッド押し出し機能は新鮮だが、耐久性や清潔感に難があり、長期効率には寄与しにくい。
つまり腰痛対策ならアーロン、快適性とコスパならSHIHOO。これが現実的な結論です。
デメリット:リセールバリューの壁
アーロンチェアはそのブランディング過程で絶大なリセールバリューを誇っている
アーロンチェアは中古市場で圧倒的なブランド力を誇り、状態が良ければ10年以上経っても数万円で売れることがあります。中古品専門店やオークションでも安定した需要があるため、買うときも売るときも安心感があるのは確かです。
一方、SHIHOOは認知度が低いため、中古でのリセールは期待しにくいのが現実です。実際、ネットフリマや中古オフィス家具店で出品例を調べても、ほとんど流通していませんでした。
ただし、本当にリセールは必要でしょうか?**筆者も中古アーロンを購入した経験がありますが、再び売る機会は結局ありませんでした。(大きくてメルカリなどで売るのが大変なので父にあげました 笑)むしろ「毎日座り続ける道具」として元を取ることの方が重要です。C300 Pro DORO C500 は初期投資が6〜7万円と手頃なため、仮に数年で寿命を迎えたとしても十分に費用対効果を得られると考えます。
日常の快適さを優先するならSHIHOO
家族で共有でき、誰が座っても自然にフィット。蒸れにくく、デザインも洗練。標準でヘッドレストを備え、首・肩の健康にも寄与する。
価格はアーロンの1/3以下。リセールは弱点ですが、そもそも椅子を売る場面は多くありません。
** 在宅勤務で長時間座る社会人はもちろん、勉強時間が増えた学生や、家族で共有できる椅子を探している家庭にも適しています。
むしろ日々の快適さと健康を考えるなら、SHIHOO C300 Pro DORO C500は現状の“ちょうどいい答え”**。高級チェアに手が届かないと悩んでいる人にこそ試してほしい1脚です。
この記事は、Yahoo!ニュース エキスパート に掲載したものです。