子供と歌いながら長距離ドライブ。日産ARIYAの手放し運転が生んだ快適さ」

子どもと歌いながら移動してたら東京から豊橋まで着いちゃいました。どうも、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。**
今回、東京から豊橋、長野、滋賀を経て東京に戻るというロングドライブを日産の電気自動車「ARIYA」で体験してきました。結論から言うと──現状、日本で最も“移動体験を変えるクルマ”はこのARIYAだ**、と断言できます。
外観も高級感のある未来的なデザイン
後部座席も広々としており、どこに座ってもラグジュアリー感が感じられる
## ProPILOT 2.0がもたらす「公式ハンズオフ」
主要高速道路上なら手放しで運転できる。フロントのライトが青くなることで手が離せる仕組み。
最大の特徴は「ProPILOT Assist 2.0」。条件を満たせば、高速道路でハンドルから手を離したまま同一車線を走行できます。
アシストという概念を超えて素晴らしいドライビング体験を提供してくれる
実際に使ってみると、車線中央の維持はもちろん、前方車両への追従も滑らか。ウインカー操作での車線変更アシストも違和感がなく、人間の運転に近い感覚でした。システム解除の警告も分かりやすく、長時間でも安心して任せられる完成度に仕上がっています。
ファミリーでの移動を「有意義な時間」に変える
天井も相まって素晴らしく広々とした空間
昼間の移動では、走行のほとんどをクルマに任せ、妻と会話を楽しんだり子どもたちと歌ったりできました。
センターコンソールを前後できる上に、後部座席でもエアコンや充電、シートヒーターの恩恵を受けられるのは非常に好印象
従来なら「子どもが退屈するから次の休憩はどこで取ろう?」と考えるのが当たり前でしたが、今回の移動ではそうした心配が大幅に減少。運転に追われないぶん、車内がリビングの延長のように感じられ、長距離移動が家族のイベントになったのです。
他社との比較で見える強みと弱み
国産車で初めてレベル3の自動運転を実現したHondaのLegend
ホンダは世界初のレベル3自動運転をLegendで実現しましたが、渋滞時のみという条件付き。一方でマツダはブレーキや加減速が非常に丁寧で、タクシー運転手のような“安心感”を与えてくれます。
自動運転の感覚が大幅に向上したHyundaiのKONA
Hyundaiに関して言えばEV専用プラットフォームを活かし、価格と性能のバランスで存在感を増しています。トヨタ/レクサスは高級車での先行投入にとどまり、ユーザー体験の広がりでは日産が一歩リード。欧州メーカーも独自性はあるものの、日本の高速道路事情に即した利便性では日産の完成度が際立ちます。
バッテリーと充電方式の課題
長距離でも安心な大型バッテリーを搭載しているARIYA
ARIYAは90kWh超の大容量バッテリーを搭載し、長距離でも安心。ただし急速充電を繰り返すと「思ったより減りが早い」と感じる瞬間もありました。家庭用200Vで一晩かけて充電したときの方が、電池残量の減りが安定している印象です。
左右にそれぞれ急速充電と家庭向け充電口を搭載している
一方、ファミリー向けのセレナやエクストレイルではバッテリー容量が控えめで、プラグイン方式を採用していません。比較すると、マツダMX-30 Rotary EVは「EV走行80km+ガソリンで発電」というハイブリッド的な安心感があります。大人数で使う6〜8人乗りファミリーカーに、EVの利点をどう持ち込むか──今後の大きな課題でしょう。
経営リスクと技術の強み
日産はホンダとの統合破談やルノーとの関係、三菱の低迷といった課題を抱えています。経営の不透明感は依然として残るのが実情です。
ファミリーカーにもProPILOT 2.0を搭載してきている方向性には好感が持てる
しかし、それでも「ProPILOT 2.0」をアリアだけでなくセレナやエクストレイルといった大衆車に搭載。実際のユーザーに“移動体験の変化”を届けているのは大きな強みです。経営の光と影を抱えつつも、技術を商品に落とし込む姿勢こそが、他社にない日産の魅力だと感じました。
日産ARIYAが示した未来
航続距離、快適な走り、そして「公式に認められたハンズオフ運転」。
現状、日本で“買って最も移動体験が変わるクルマ”は日産ARIYAです。
その先にある経営課題をどう乗り越えるか──日産の真価はこれから試されます。
この記事は、Yahoo!ニュース エキスパートに掲載したものです。