ガジェット

日本車はもっと危機感を持つべき? BYD ATTO 3のガジェットとしての完成度

BYDの電気自動車「ATTO 3」に乗ってみました。結論から言うと、これは単なる電気自動車ではなく、走る巨大なガジェットです。

公式サイト:https://www.byd.com/jp/

2023年に日本で発売されたモデルですが、スマートフォンとの連携や操作画面は今でも十分に先進的。価格を考えても、完成度の高さが印象に残りました。

今回試乗した従来型のATTO 3。
今回試乗した従来型のATTO 3。
大型ディスプレイが目を引く運転席。
大型ディスプレイが目を引く運転席。
大きなガラスルーフを備えた車内。
大きなガラスルーフを備えた車内。
バックドアを開けた荷室。
バックドアを開けた荷室。
## タブレット感覚で使えるクルマ
横向きのセンターディスプレイ。
横向きのセンターディスプレイ。
ATTO 3で印象的だったのは、電気で走ること以上に、デジタル機器としての使い勝手です。スマートフォンとの連携やアプリの操作感は、大きなスマートデバイスを使っているようでした。
ディスプレイは縦向きにも切り替えられます。
ディスプレイは縦向きにも切り替えられます。
画面を縦にも横にも回せるのが、いかにもガジェット的。車内の照明まで画面から調整でき、あれこれ触ってみたくなる楽しさがあります。

従来型でも実用的。新型はさらに進化

速度やバッテリー残量などを表示するメーター。
速度やバッテリー残量などを表示するメーター。
航続距離は、今回乗った従来型でも十分実用的でした。東京から愛知への移動も、充電量や走行条件次第で途中充電なし、あるいは休憩を兼ねた1回の充電で対応できる距離感です。
従来型とATTO 3 EXの比較。航続距離はWLTCモード値で、新型の620kmはRWDモデルです。
従来型とATTO 3 EXの比較。航続距離はWLTCモード値で、新型の620kmはRWDモデルです。
2026年9月に登場した新型「ATTO 3 EX」では、RWDモデルの航続距離が620kmに延び、AWDモデルには車載温冷庫まで搭載されました。

従来型の価格改定後の418万円に対し、新型RWDは437万8,000円。約20万円の差でここまで進化するのは、かなり魅力的ですね。

乗り心地と音は気になった

後席の様子。同乗者の快適さも気になるところです。
後席の様子。同乗者の快適さも気になるところです。
一方で、サスペンションは少し硬めに感じました。路面や揺れ方によっては、同乗者が酔いやすいかもしれません。

低速走行時の「車両接近通報音」も、車内まで比較的聞こえてきて、少しうるさく感じました。

新型では足まわりの刷新や防音ガラスの採用が行われています。乗り心地や静かさがどう変わったのか、実際に確かめたいところです。

「車+アルファ」の発想で、この先も戦えるのか

横から見たATTO 3。
横から見たATTO 3。
ATTO 3に触れて感じたのは、BYDが「車とはこういうもの」という既存の概念にとらわれず、車を作っていることです。Teslaにも通じますが、機能を後から足すだけではない、発想そのものの違いを感じるんですよね。

一方、日本メーカーは、まだ従来の「車+アルファ」から抜け出せていないように感じます。この違いには、大いに危機感を持つべきではないでしょうか。

クルマがガジェットになる時代

気になる部分はあっても、従来型ATTO 3の完成度には驚かされました。クルマは移動手段から、生活を便利にする巨大なガジェットへと変わりつつあるのかもしれません。
気になる部分はあっても、従来型ATTO 3の完成度には驚かされました。クルマは移動手段から、生活を便利にする巨大なガジェットへと変わりつつあるのかもしれません。
日本メーカーにも、こうした使い勝手の進化を期待したいところ。新型ATTO 3 EXも、試乗でき次第、改めてお伝えします。

この記事は、Yahoo!ニュース エキスパートに掲載したものです。