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最新でも最速でもない。それでも「Prusa MINI+」を3Dプリンター初心者にすすめたい理由

3Dプリンターはここ数年で一気に進化しました。高速化、自動化、多色印刷など、スペックだけを見れば「Prusa MINI+」より新しくて派手な機種はいくらでもあります。

公式サイト:https://www.prusa3d.com/ja/product/original-prusa-mini-semi-assembled-3d-printer-enclosure-bundle-5/

販売サイト:Amazonで見る

それでも、初めて3Dプリンターを買う人に「どれがいい?」と聞かれたら、僕は今でもPrusa MINI+をおすすめします。

理由は単純。いつ使ってもちゃんと出るから。

何度も使っていますが、プリンター側が原因で造形に失敗した記憶はほとんどありません。しかも発売から時間が経った今もアップデートされ、むしろ買った頃よりできることが増えています。

最新でも最速でもない。でも「作りたいものを、ちゃんと作る」という道具としての完成度は、今でもかなり高い3Dプリンターです。

縦長でもサポートなしで倒れず綺麗に出力された
縦長でもサポートなしで倒れず綺麗に出力された
## 3Dプリンターなのに「プリンターのこと」を考えなくていい
僕がPrusa MINI+を使っていて一番気に入っているのが、とにかく安定していること。
僕がPrusa MINI+を使っていて一番気に入っているのが、とにかく安定していること。
久しぶりに電源を入れてプリントしても、普通に出てきます。毎回細かな調整をしたり、「今日は機嫌が悪いな……」なんてプリンターと格闘したりすることがほとんどありません。

もちろん完全なメンテナンスフリーという意味ではありません。Prusa公式でも、ノズル交換や軸周りの変更、プリンターを移動した際などにはファーストレイヤーのキャリブレーションを行うよう案内しています。

それでも普段使っている限り、頻繁に調整する必要性を感じない。この安心感こそ、Prusa MINI+最大の魅力だと思っています。

トラブルが起きても復旧しやすい

3Dプリンターなので、当然トラブルがゼロというわけではありません。
3Dプリンターなので、当然トラブルがゼロというわけではありません。
長く使っていれば、フィラメントが途中で折れたり、詰まったりすることもあります。でもPrusa MINI+は構造が比較的シンプルなので、そういったときも原因となったフィラメントを取り出しやすく、復旧にそれほど苦労しません。
個人的には、この「壊れない」だけではなく**「何か起きても自分でなんとかできる」**ことも、初心者にすすめたい大きな理由です。
個人的には、この「壊れない」だけではなく**「何か起きても自分でなんとかできる」**ことも、初心者にすすめたい大きな理由です。
## 買い替えなくても、ソフトウェアで進化する

Prusaの面白いところは、古いプリンターを簡単に見捨てないこと。MINI+も発売後のファームウェアアップデートで機能が追加され、買った当初より便利に、速く使えるようになっています。

さらに純正のPrusaSlicerもシンプルで使いやすく、プリンター、ファームウェア、スライサーまで一体で考えられているのが強みです。細かな組み合わせに悩まず使える感覚は、ちょっとApple製品に似ています。

**買い替えなくても製品が育っていく。**これはPrusaを長く使ううえで、かなり大きなメリットです。

「MINI」だけど、思った以上に大きなものが作れる

名前の通り本体はかなりコンパクト。設置寸法は約380×330×380mmなので、デスクの上にも比較的置きやすいサイズです。
名前の通り本体はかなりコンパクト。設置寸法は約380×330×380mmなので、デスクの上にも比較的置きやすいサイズです。
それでも造形サイズは180×180×180mmあります。
僕の場合、昨年のハロウィーンでは装飾品を作るのに大活躍しました。
僕の場合、昨年のハロウィーンでは装飾品を作るのに大活躍しました。
この大きい肩パーツも接着なしで一発プリントできています。またイヤリングのチェーン部分やイヤーカフも3Dプリントです。繊細なものから大きなものまで対応しているのがいいですね。

PLAだけじゃない。素材選びにはちょっと注意

コンパクトな入門機という印象のPrusa MINI+ですが、PLAやPETGだけでなく、ASA、ABS、ポリカーボネート、ナイロン、PP、Flex、Woodfillなど幅広い素材に対応しています。

僕自身、耐久性を重視したフィラメントでもきれいに出力できています。初心者がPLAから始めて、慣れてからいろいろな素材に挑戦できるのもいいところです。

ただし、**プリンターが安定していてもフィラメントの状態は別問題。**
ただし、**プリンターが安定していてもフィラメントの状態は別問題。**
湿気を吸えば糸引きなどが発生するので、乾燥と保管はかなり重要です。またMINI+は標準ではむき出しなので、ABSやASAなど温度管理が重要な素材では室温や風にも注意が必要。必要ならエンクロージャーも検討した方がいいでしょう。

逆にPLAやPETG中心なら、オープンな構造はメンテナンスしやすいというメリットにもなります。

最新じゃなくても、今初心者にすすめたい

もっと速い機種も、もっと自動化された機種もあります。
もっと速い機種も、もっと自動化された機種もあります。
それでも僕がPrusa MINI+を初心者にすすめたいのは、3Dプリンターそのものと格闘する時間が少ないからです。

いつ使っても安定してプリントできる。トラブルが起きても対処しやすい。純正スライサーもわかりやすく、発売から時間が経ってもアップデートで進化していく。

3Dプリンターで本当にやりたいのは、プリンターを調整することではなく、自分が欲しいものを作ることのはず。

最新でも最速でもない、でも、その当たり前を当たり前にやってくれる。だからPrusa MINI+は、今でも十分「現役」だと思います。

Amazonのアソシエイトとして、木村ヒデノリは適格販売により収入を得ています。

この記事は、Yahoo!ニュース エキスパートに掲載したものです。